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空き部屋を活用して「民泊」の副業

 会社に勤務しながら、定年後を見据えて副業を考えたい、そんな人は「シェアリングエコノミー」というタイプのビジネスを検討してみてはいかがでしょう。以前も軽くお話ししましたが、自分の空いた時間、使わないものなどを、必要な人、使いたい人の都合に合わせて提供するものですが、わが国でもどんどん広まりはじめています。

 とくに、外国人観光客の増加に伴って、低予算で海外旅行を楽しむバックパッカーのような個人客の間では「民泊」、つまり安くホームステイさせてくれるサービスを使いたいニーズが高まっています。

 代表的なものが「Airbnb(エアビーアンドビー)」という米国企業のサービスです。これは簡単に言うと、個人が自分の空き部屋や持ち家をゲストが泊まりに来ていいよ、と登録しておくものです。それを見た旅行者が申し込み、お互い条件に合ったところで予約成立するマッチングサービスなのです。実際に、自分の空き部屋をこのサービスに登録して、ある程度の収入を得ている方もいるとのことです。

 ただし、この「民泊」というサービスがグレーゾーンだとも言われています。通常、宿泊施設の運営には自治体の許可が必要ですし、旅館業からの反発も強いようです。先行きどうなるのかは、正確には見通せません。ただし、法的な問題がクリアされれば、現在でも東京など大都市のホテルの稼働率がとても高いこと、加えて5年後に東京五輪が控えていることなどを考えると伸びしろのある分野と感じます。

 また、副収入だけを目的とするのではなく、世界の人たちと交流を深めることができるのも、定年後の過ごし方として悪くないかもしれませんね。 (取材・構成:藤木俊明)


ZAKZAKより引用

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