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マイナンバーで暴かれる「妻の秘密」とは
来年度からマイナンバーが導入されることで、生活への影響を心配する声もちらほらと聞こえてくる。なかでも目立つのが、マイナンバーによって“不都合な真実”があぶり出されるのではないかという論調。たとえば、妻が夫や勤め先に隠している秘密のバイトや不正行為がバレるのではないかといわれている。
●会社に内緒の副業がバレる?
マイナンバーがらみの「懸念点」としてよく挙げられるのが、「内緒の副業」ができなくなるという説。詳細については割愛するが、勤め先ごとの収入を税務署が把握しやすくなり、副業分を含めた住民税が本業の会社に通知されることでバレてしまうというものだ。実際、副業の支払い形態や確定申告の仕方によっては、秘密が暴かれることもある模様。
●「マイナポータル」は秘密の宝庫?
ただ、会社へ副業がバレる程度ならまだいい方かもしれない。それ以上に恐ろしいのは、夫にバレたら即離婚につながりそうな秘密が白日のもとに晒される可能性。そのカギとなるのが、平成29年1月からの導入が予定されている情報提供等記録開示システム、通称「マイナポータル」だ。
マイナポータルは、インターネット上で個人情報のやりとりの記録を確認できるシステム。マイナンバーの「個人番号カードの電子情報」+「パスワード」によって、情報を閲覧できるようになるという。なりすまし防止のためマイナンバーの番号だけではログインできない仕組みにするというが、カードを無造作に放置したり、何らかの形でパスワードを知られたりするなどして、本人以外に情報を覗かれてしまう可能性は考えられそうだ。
これにより、たとえば夫が何気なく妻の情報を覗いたとき、「専業主婦であるはずなのに収入がある」、「聞いているパートの内容に対して明らかに収入が多い」といった不自然な点があれば、夫は水商売などの秘密のバイトをしている可能性を疑うはずだ。
最近では、こうしたトラブルが引き金となっての「マイナンバー離婚」が増えるのでは? などという声もあるが、人によってはあながち冗談では済まされないかもしれない。
ただ、幸いマイナポータルの導入は1年後。後ろめたい「何か」がある人は、それまでに身辺をキレイにしておくことが望ましい。
(文・前田智行)
mamatennaより転載