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一般サラリーマンが副業で援デリを開業「月40万円は儲かった」

 女性に出会い系サイトなどで本番ありの売春行為をさせる非合法風俗「援デリ」。風俗店などへの取り締まりが強化されるなか、この違法ビジネスが活況を呈している。

半グレ社員の週末起業テク「援デリで月40万円は儲かった」 援デリはデリヘルとは違い、自治体への届け出も必要なく、売春行為をする女性と電話1台さえあればできる。そのため、誰でも比較的ハードル低く、開業することができる管理売春と言える。かつてはウラ社会内で、ある程度の縄張りがあったものの、最近はやんちゃな連中も参入し、「援デリ」市場は大混乱しているのが実情だ。

 そんな状況に目をつけ、「儲かるんじゃないかなと思って、軽い気持ちで援デリを始めた」というのは、都内在住のU氏(33歳)だ。彼は都内の印刷会社に勤める一般サラリーマン。手取り給与が月25万円。少しでも所得を増やそうと、副業で援デリを始めたという。それにしても、ウラ稼業である援デリをそう簡単に始められるものなのか。

「客とやり取りするために必要なトバシ携帯(他人名義の携帯電話)は、中学時代の知人経由で簡単に手に入れることができました。あとは女のコの手配だったんですが、出会い系サイトで手当たり次第に声をかけたところ、すぐに集まりました。容姿はひどいし、家出少女とか片親で親の虐待を受けているとか…ワケを聞きたくないような“ワケあり女性”ばかりでしたね」(前出・U氏)

 多いときで、在籍女性は10人。集客は出会い系サイトやネット掲示板に書き込み、「2ちゃんねるが最も集客率が高かった」(同)という。1回2万円~を女性と折半し、時間のあるときだけ稼働しても、月収40万円になった。

「そのうち優秀な女のコを一人引き抜いて、運営側に昇格させました。自分の取り分は減るけど、書き込みとかの手間や摘発リスクも減る。面倒なことは何もありませんでしたね」

 だが、管理売春である以上、何かトラブルがあれば、出ていかなければいけない。そのための“ケツ持ち”としてU氏が存在するわけだが、客とのトラブルなどにはどう対処していたのだろうか。

「女のコの悩み相談などには応じてあげ、ケアはマメに行いましたが、客とトラブルが起きても基本何もしませんね。前に『客に殴られた』って訴えてきた女のコがいたので、『警察に行きなあ』ってアドバイスしてあげた。そうしたら、本当に警察に行っちゃって……でも、警察はマトモに取り合わなかったんです。たぶん援デリのトラブルが多すぎて対応できないんでしょうね。それ以来、客とトラブルが起きたら警察に行かせればいいと考えていたので、僕が表に出ることは一切ありませんでした」(同)

 U氏いわく「本来、自分でやったほうが稼げるのに、管理されていることで、安心するバカな女はたくさんいる」とのこと。そうした女性を騙し、摘発や同業からの嫌がらせリスクが高まるまでの短期間であれば、荒稼ぎできるというわけだ。

 現在は「少し派手にやりすぎたので、援デリは休業中」だというU氏。それでも、お金が入り用のときは、また始めたいという。誰でも気軽にできる時代になってしまったのか。管理売春の闇は深い。 <取材・文/日刊SPA!編集部>

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