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公立校教師の41% 低収入を補うため副業

 国立教育研究院(Inep)のアンケート調査によると、初等教育5~7年生を教える公立校の教師の41%が、収入を補うために副業をしている実態が明らかになった。さらにこのうち10%は教育分野以外の副業をしているという。6月30日付フォーリャ紙(ウェブ版)が報じた。

 ピアウイ州テレジナ市の小学校で歴史を教えるカシウス・ラジェスさん(38)は授業の休み時間中に衣服や靴を販売しているが、「副業をしていない教師のほうが少ない」と語る。ラジェスさんはさらに、生活を楽にするためにケーキの販売も始めた。

 ブラジル全体で初等教育の教師数は140万人に上るが、今回のアンケートは5~9年生を教える22万5000人の教師を対象に行われた。州別で見ると、副業をする教師の割合はリオ・グランデ・ド・ノルテ州(55%)とロライマ州(54%)が最も高く、逆にトカンチンス州(22.6%)と連邦直轄区(12.7%)が最も低い州となっている。なおサンパウロ州ではこの割合が全国平均と同じ41%だった。

 非政府組織(NGO)「トドス・ペラ・エドゥカソン(Todos pela Educacao)」コーディネーターのアレジャンドラ・ベラスコ氏は、副業をしている教師らの教育の質が低下していることについて懸念の意を示している。

 これに対し、ミナス・ジェライス州ベロ・オリゾンテ市のクリスチャン・ソウザさん(35)は、「教師としての評価をきちんと受けていれば授業のためだけに時間を充てることができ、授業の質も当然向上する」と反論している。体育教師のソウザさんは、副業として社交ダンスの講師やパーソナル・トレーナーとして働いている。教師としての収入は半日勤務のため2200レアルだが、副業も合わせると5700レアルになるという。

サンパウロ新聞より引用

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